ダリ邸、ココ・カピタン

「ダリはどこにいても、一年中いつでも制作していたが、大規模な油絵の制作という意味での絵画制作は、夏のポルト・リガットでのみ行っていた。その真の喜びは夏の暑さとともに訪れた。」

カーサ・ダリは、スペインのコスタ・ブラバ海岸にあるサルバドール・ダリの邸宅を公開します。ココ・カピタンの写真を通して、この芸術家のシュールな邸宅とアトリエを垣間見ることができます。1930年代初頭にダリが購入したこの家は、彼の主要な住居兼仕事場であり、 「記憶の固執」をはじめとする彼の最も有名な絵画のいくつかが生まれた場所でもあります。

建築家オスカル・トゥスケッツ・ブランカによる特別序文では、彼とダリの15年にわたる友情が語られ、一方ココ・カピタンによる独占新しい写真は、彼が地中海沿岸の村ポルト・リガットに惹かれたのと同じ黄金色の光の中で、アーティストの家を捉えています。その村で彼は「日の出を見た最初のスペイン人だ」と主張しました。ココの写真は、ダリのアトリエの使い古された一時的品々が、彼の悪名高い剥製コレクション、メイ・ウエストの口をかたどった象徴的なソファ、そしてベストセラーの1つである『カダケスの近代建築：1955-71』の形にもなった特徴的な白い外装の写真と並んで登場し、生活と芸術の両方の活発な創造の場であったアーティストの家の壮大さに読者を誘います。

ココがこの家の撮影時に書き下ろしたオリジナルの詩が表紙と裏表紙を飾っており、単一の媒体にとらわれない制作活動への彼女の内省的なアプローチを象徴しています。これらの直接の証言を通して、 『カサ・ダリ』は、ダリニアン独自の創造物として、アーティストの決定的なスタイルの証人でありインスピレーションでもある、風変わりな空間への特別なアクセスを提供します。

発売日：2023年11月16日

出版元：Apartamento Publishing SL
2023年11月
初版
寸法: 240 x 285mm
ページ数: 96ページ
製本：ハードカバー
ISBN: 978-84-09-55158-3