ドン・チャドウィック写真 1961–2005

「私は大きな悲劇を目の当たりにし、そこに生き残るチャンスを見出しました。写真は起こったことを記録するものですが、私はカメラ、構図、光、影を非常に洗練された方法で表現しようと努めています。」
—ドン・チャドウィック

ドン・チャドウィックは、現代を代表するインダストリアルデザイナーの一人であり、家具や椅子、そして新たな生産技術の革新に注力しています。また、数十年にわたり、チャドウィックは写真家としても精力的に活動し、好奇心旺盛な眼差しで周囲の風景を記録してきました。文化、発展、衰退、そして彼を取り巻く技術の驚異、製造素材の摩耗や劣化、そして故郷ロサンゼルスが社会的な緊張や自然災害によってどのように変化してきたかなど、様々な出来事を記録してきました。

チャールズ・イームズやジョージ・ネルソンの伝統を受け継ぎ、チャドウィックは写真をデザインリサーチの一形態として用い、特定の関係性や美学を作品制作に反映させてきました。この意味で、ドン・チャドウィック写真集『ドン・チャドウィック写真 1961–2005』は独自の視点を提示し、世界のデザイン史における欠落した一章を埋める作品となっています。

ジョナサン・オリバレス編集。オリバレスとボビー・タイガーマンによるテキスト。

出版元：Apartamento Publishing SL
2019年7月
初版
寸法: 200x280mm
ページ数: 144
製本：ハードカバー
ISBN 978-84-09-11610-2